ヨット天測 KH法
GPSがある今では、六分儀はタンスの奥(キャビンロッカ-)深くの取り出しにくいところにあるのでしょう。 それがヨットに必要だった過去においても、天測法自体がヨットでは決まったやり方は無かったように思えます。
小生が外航船の航海士であった時には、40年近く前になるのですが、天測は実際に使われており、本船はそれにより運航しておりました。
ヨットで大西洋を横断したことがあるのですが、その時はGPSではなくサテライトナビゲ-タの時代であり、それにより衛星の電波を捉えて緯度経度が分かり、測位時の船舶位置を決めていました。毎日の正午位置を太陽観測により求めて、サテライトで求めた船位のチェックをしていた。当時はサテライトの受信は衛星が上空の良い位置に来た時にのみ船位が求められて、今のGPSのようにいつでも可能な状況ではなかった。
その後ヨットの天測法をまとめてKH法を作る。 その時は既に過去の遺物になった時代であったので、それが役立ったとの報告を一度も受けたことが無く、当人もヨットで外洋に出ることも無いので使用しておりません。
天測は外洋航行のひとつの暇つぶしですが、ここに再掲してみました。
ヨット天測 KH法
2022-1-12