熊谷陸軍飛行学校桶川分教所
元桶川飛行学校跡
桶川市川田谷にある元桶川飛行学校に行ってきました。 荒川沿いの本田飛行場(元桶川飛行学校 滑走路)の近くにあります。 日本で唯一現存する飛行学校の宿舎が残っており、現在は展示物をその中で公開(土日祭日)されている。
なお現状は70年以上経たものゆえ痛みが厳しく、保守普及作業も計画されている。
展示
個人的には爺爺は海軍経理学校の宿舎を利用した学校の寮生であったので、懐かしさを覚えました。その48年前でも2階廊下から下が透けて見えるほど老朽していて、1年で建て替えて鉄筋の新寮になりましたが。
桶川飛行場は、熊谷にあった陸軍飛行学校の分教場で、召集下士官や少年飛行兵、特別操縦見習士官などの操縦訓練をしていた。初心者用の通称「赤とんぼ」という複葉の飛行機が16、17機あり、数か月に一度、50~70人の学生が入学してきて、気象学、航空工学や基本操縦を学んでいた。生徒・学生、本部兵舎の事務職員以外に、飛行場には、飛行機の整備班、燃料担当の補給班、格納庫内の雑務を担当する庫内班などがあった。
練習風景
初練、中練という操縦の基本を教える学校であったが、時には、高等練習機による高度な操縦を教えることもあった。学生は、ここを卒業すると、福岡の太刀洗(たちあらい)飛行学校や外地の飛行場で、実戦機の訓練に入った。
昭和20年ごろになると、桶川分教場は、特攻隊の訓練基地も兼ねるようになり、特攻練
習用の97式戦闘機や99式高練(高等練習機)など、実戦機に近い飛行機を使用した。
キ55 99式高等練習機 昭和15年配備 1386機生産
昭和20年4月5日、第79振武特別攻撃隊12機(99式高等練習機)が鹿児島知覧に向け進発した。
第79振武隊12名 4月16日出撃
山田信義大尉 (昭和20年4月16日出撃)愛知県出身
郷田志郎大尉 大分県出身
二村(ふたむら)源八大尉 大分県出身
清水義雄大尉 滋賀県出身
田中富太郎大尉 群馬県出身
山本研一大尉 京都府出身
難波武士少尉 岡山県出身
佐藤新平少尉 岩手県出身
上野實少尉 茨城県出身
川島猪之助少尉 栃木県出身
池田保男大尉 (昭和20年4月22日出撃)新潟県出身
歴史
昭和12 6月 熊谷陸軍飛行学校桶川分教所開校 下士官操縦学生入校
昭和15 2月 木造格納庫完成
昭和16 12月 開戦
昭和18 4月 少年飛行兵入校 桶川教育隊と呼称
昭和18 10月 特別操縦見習士官第1期87名卒業71名(学徒出陣)
昭和20 2月 熊谷陸軍飛行学校廃止 特攻講習開始
昭和20 4月 第79神武隊進発
昭和20 4月16日 第79神武隊は沖縄で特攻により散華された
昭和20 8月15日 終戦 その後廃校 戦災被災者の施設として利用
土・日曜日と祭日に建物内部を公開しています。 近くに改修作業で公開が中断される可能性があります。 お問い合わせ桶川市役所 048-786-3211048-786-3211
2015-12-5
追記
赤トンボの戦い 米艦隊を恐怖に陥れた神風特攻隊第三次竜虎隊の最期の真実 |小名木善行
https://www.youtube.com/watch?v=MHzHkNfyJP8
2021-10-4