毎年お盆の時期に恒例の戦争関連のNHK番組である「シュミレ-ション」を見た。 それは猪瀬直樹の本を原案としていると聞いて、購入して読んだ。 自分としては一気に読める本ではなかったので9月の中旬まで読み終えるのにかかってしまう。
中公文庫
番組自体は良くあることであるが描かれた主人公が事実と違うとクレ-ムが入っていると云う。 実名とは違う名前で描かれているところからもノンフィクションではなく創作作品である。 それでも文章はノンフィクションスタイルで進行していく。もう当事の人が亡くなられていく状況なので、作者はよく取材して資料を集めてこの作品にされたと思われる。
作家の意図は総力戦研究所がシュミレ-ションをして、開戦4か月前に「日米戦日本必負」の結論を出した。 それには原爆以外の状況を見事に当てた。 そのことが生かされることなく、300万以上の死者をだす敗戦を向えた。 そのことは「なぜ」かということを作者がフィクションにして書きたかったのであろう。
猪瀬さんは「みみっちい」経費をごまかした理由で都知事を止めざる負えなかったと個人的には覚えている。 現今の辞任表明をした石破首相は言うことが違い結果責任を取らない政治指導者であった。 この文庫の巻末にある「昭和16年夏の敗戦」において、ご両人の対談が記されている。 そこには「まっとうな」対談の内容の文章が載っている。 結果が出てからの後追いで、自分のことはさておいた追及は誰でも出来ます。 しかし、なぜ「言うこととやること」が違って期待に沿えないという事実があることが、永遠の課題であるのかもしれません。
2025-9-15

