赤線は橋

 


  東武東上線の武蔵嵐山駅より2kmを歩いて杉山城へ向かう。 年のせいか右足のかかとが痛むのでダマシだましの歩行であった。 近くの嵐山町役場まではバス便があるようです。 帰りはタクシ-で1300円ほどであった。 車の方は専用駐車場がある。

 この城の縄張りを頭に入れて見学するとしないとでは大いに違うので、事前に調べておくか大手口の出郭にある案内板にパンフレット常備してあるので手に入れると良い。 

 私は搦手口から攻めることになった。 山城では標高300mの山城へ行くのは大変であるが、今回の搦手登山口から搦手口まで行くのは大変ではなかった。この城は山城ではなくて平山城と考えてもいいように思う。 東の郭から攻める時も同様である。

 南の大手からの敵に備えるのが杉山城の防備の主力だと思う。 大手から本郭にたどり着くには、橋を渡り、食い違い虎口や横矢を十分に浴びながらの戦となる。 郭もいろいろ趣向を凝らして10余もあるが大手からの攻撃に備えているような縄張りである。  この城は複雑な構造の割にはコンパクトな大きさである。 500人ほどの守備勢力がふさわしい。 16世紀の後半のように万を超える攻撃陣との戦いだと、杉山城は長くは持ちこたえることが出来ないように思われる。 また、この大きさゆえに現在の城好きな人には1-2時間で見られるのでうれしいことである。 再びここへ来てみたい気持ちになりました。

 

 杉山城 遠景

 


  搦手口から北3郭から北2郭、本郭北虎口へ


 

 

 搦手口 登山入口

 

 搦手口横土塁

 北2郭虎口

 本郭北虎口

 本郭 城跡碑がある

 



  本郭東虎口より東2郭、東3郭へ





 東2郭

  東2郭虎口


 東3郭虎口


 東3郭を出ると平坦な土地へ出る。 この城の弱点と思える


 東2郭より南2郭虎口受けに続がる帯郭



  出郭、大手口から外郭、馬出郭、南3郭、南2郭、井戸郭、本郭南虎口へ

 

   赤線は木橋、 現在は架橋していない


 出郭、から奥の大手口を望む


 大手口


 左は馬出郭から奥の南3郭の虎口を望む(坂道)


 南3郭虎口


  南2郭 食違い虎口


 井戸郭より本格南井戸郭虎口へ、 木橋があったもよう


 井戸郭の下部にある井戸跡のある帯郭


 井戸跡 石の蓋がしてある


 井戸跡帯郭と北2の郭より南に続く帯郭の間の竪堀、 右に高い本郭


  ここは山全体がひとりの持ち物であり、ここの見学に気持ちよく地主さんは協力してくれています。 行政とボランテイアの協力で立派に保守整備されていて皆様に感謝の気持ちが大きいです。
 

  この城の複雑な縄張りは戦国時代の教科書のようと評価されています。 それゆえに専門家の間では後北条氏のものではないかと言われて議論が起きています。 最近の研究成果で山内上杉家により作られた城と云われています。

 


  杉山城問題  古城跡探訪のサイトから

 http://kojousi.sakura.ne.jp/kojousi.turedure7.htm

 

 

     2021-5-26